コアコンセプトから始める独自のマーケティングとマネジメント

「お客様を楽しませる」という発想はどこに?

「お客様を楽しませる」という発想はどこに?

ワクワクの仕掛け人、岩井洋美です。


両国発品川行き 首都圏ぐるり7時間貨物線の旅


両国発、品川行き? 7時間? 貨物線?
3連休の最終日、
乗り鉄の夫に連れられて意味不明な電車旅へ。

首都圏ぐるり7時間貨物線の旅

両国駅では赤絨毯敷きの階段を上ってホームへ。
特別な赤絨毯なんでしょうが…汚い。
ちょっと掃き掃除しておけばいいのに…。


ホームに入ってきたのはお座敷列車「宴」
お座敷と言っても掘りごたつ式にはなっていますが、
これに7時間乗りっぱなしということのよう。

お座敷列車「宴」

出発後間もなくして、早くもお弁当タイム。
この日のための掛け紙がついています。

特製のお弁当

両国から千葉の姉ヶ崎へ。
ディズニーランドを横目に都心に戻り、神奈川の国府津へ。
国府津から茅ヶ崎、横浜を経て品川へ。
文字通りの「ぐるり7時間」、途中下車もなしです。


乗車時に配布された時刻表。
「〇〇信号場」というような見慣れない名前も出てきます。
…貨物線だからね。

そして注目は、着時刻と発時刻。
ものすごい長く停車する駅があります。茅ヶ崎はなんと1時間。
途中下車なし、扉も開かないわけですから、缶詰ってことです。
隣に座っていたご婦人が質問されていました。
「この1時間はどうするんですか?」(そう、私も聞きたい!)

謎の時刻表

ときどき車内放送があるのですが、
「何時に着きます。発車は何時です。降りられません。」
というようなことのみ。(それもカミカミ…。)
「時刻表見ればわかるし…。」ということだけです。


この旅の目玉は「貨物線に乗車」なんです。
ところが、ただ線路を走っているだけなので、
いったいどこが貨物線なのか
どこで在来線から貨物線になったのかがさっぱりわかりません。


「説明しなくても分かる人が乗車する」が大前提かもしれません。
たぶん、マニアックな鉄道好きしか参加してないでしょうから(笑)


先に質問したご婦人への答え。
「時間調整なんで…待ってもらうしか…すみません。」


時間調整はしかたがないかもしれない。
外に出られないで缶詰もしかたがないかもしれない。
でも、その時間の過ごし方とか何か考えない?


そこで1時間の時間調整が必要な理由があるでしょ。
そんな理由聞いてどうするってかんじだけれど、
マニアックな人にとっては大好きな話かもしれないでしょ。


マニアックな人が乗っているからこその話とかないの?
普通は知ることのできない「貨物線あるある」のような話をして
お客様を楽しませようという発想はないの?

「普段は走れない貨物線に+αがあったら
お客さんにとってもっと楽しい旅になるのにねぇ」


そういう発想はマーケティングの基本
「お客様に楽しんでもらう」っていうのは
電車に乗ることだけじゃないと思うんだけど。
そういうちょっとした発想があったら、
もっと話題にもなるし人気のツアーになるでしょうに。
電車に乗っいてもこういうことが気になる私(笑)


「首都圏ぐるり7時間貨物線の旅」
出発前、隣のご夫人がこうおっしゃった。
「7時間耐久レースよ。」 あぁ、まさに!


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Tag: マーケティング お客様を楽しませる 貨物線 乗り鉄

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