立地と料理が良ければ、マーケティングはいらない?
立地と料理が良ければ、マーケティングはいらない?
ワクワクの仕掛け人、岩井洋美です。
窓からは海を見渡せる絶好のロケーション。
海辺にある人気のイタリアンには、開店前から人が並んでいます。
開け放たれた窓から抜けていく潮風も意外と涼しいし、
もちろん目の前に広がる海も気持ち良いし、
お料理を待つ時間も楽しいというものです。
厨房から出来上がったお皿が出てきたら
ホールスタッフが各テーブルに運ぶというのはあたりまえのこと。
ところが、ここのお店そうではないんです。
しばらくの間、そのお皿をスタッフが囲んでいます。
何をしていると思いますか?
お皿を囲んでなにやら話し合いが始まっているように見えます。
紙に書かれたものを見ながら、ひとつひとつ…。
そう、お皿に盛られたお料理の説明!
お客様に出す前にスタッフがお皿を取り囲んで確認しているのです。
どのお皿も厨房から各テーブルへ出すまでに
中間地点の確認タイムがはさまれているんです。
だから、すぐに出てこず放置されいるかんじ。
そもそも、そんな確認は開店前にやっておくべきです。
もしもやるとしたら、せめて厨房の中です。
そもそも、お料理は出来たらすぐに出すものです。
冷たいものは冷たいうちに、温かいものは温かいうちには当然です。
お料理を作る人に対しても失礼です。
このお店、テーブルが海に向いていますので
厨房からお皿を受け取るところがお客様からは見えません。
私の位置以外からはすべて死角になっています。
運悪く(いや、運良くか…)見えちゃいました。
サーブ直前のにわか学習で説明するわけですから、
不安が残るのか小さな声で早口でごにょごにょ…。
説明の最後は消え入るようで、よくわかりません。
どの人が運んできても同じですし、
そんなに説明が必要なさそうなパンでさえも
語尾はごにょごにょ…。
毎日メニューが変わるのか?
毎日スタッフが変わるのか?
どちらであっても改善策というものはあるはずです。
スタッフがお皿を囲んでブツブツ確認するぐらいなら
紙に書いたものを見ながらでもハッキリ言ったほうがいい。
ごにょごにょ説明よりましだと思うんだけど。
そもそも、''お客様から見えなければいいというものではない''し。
覚えたてのことをすぐに暗記して言うことに気をとられたら
お客様に食事を楽しんでもらうなんて気持ちにはならないでしょうし。
お食事が美味しいだけに残念な気持ちがねぇ…ムクムク。
あぁ、でもこれだけじゃないな…このお店。
開店時間になったとき、
炎天下に並んでいたお客様への最初のひとことが
「予約はしてますか?」だった。
「暑い中お待たせしました」のひとことをかけられないんだから
お店のあり方がよくわかるってものです。
「ありがとうございました」もないまま、お店を後にしたかんじだったし。
でも、このお店はきっと変わることがないんでしょうね。
ロケーションとお料理があれば客足は絶えないでしょうから。
お客様にどんな風に過ごしてもらいたいかとか、
マーケティングに知恵を絞るなんてことは考えないのかもしれません。
「だからこそ!」って思うのは私だけか…期待し過ぎ?!
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Tag: マーケティング ロケーション 立地 料理 イタリアン