社員に寄り添うと社員に擦り寄るの違い
社員に寄り添うと社員に擦り寄るの違い
ワクワクの仕掛け人、岩井洋美です。
お客様に寄り添ってとか、お客様目線でとか、
ビジネスを続けていく上で、特にマーケティングでは
「もう聞き飽きた!」ってくらい言われていることです。
まぁ、それはとっても大事なことだから
繰り返しいろんなことを言われて、
繰り返しいろんなことを考えるわけですけど、
「相手に寄り添う」って、くせ者だな~って思います。
この「相手」は
マーケティングならお客様、
マネジメントなら社員になるわけです。
お客様のために何ができるのか
社員のために何ができるのか
お客様の気持ちになったらどうするのか
社員の気持ちになったらどうするのか
これを大前提にすれば
「相手に寄り添う」ってことになる…はずではある。
でも、お客様のため、社員のためと言いながら
「それは違うでしょ!」ってことがあります。
それは、
「相手に寄り添う」ではなく、
「相手に擦り寄る」になっているとき。
この違いって分かりますか?
関心の向きが違うんです。
例えば、社内に新しい制度を導入するとします。
「なぜ、その制度を導入するのか?」というと、
「これが機能すれば社員が満足する、社員のためになる」
からに違いないはずです。
もし本当にそうなら、
関心の向きというのは「社員」に向いています。
ですから、その制度を導入して定着させるとしたら
たとえ社員に嫌われようとも絶対にやるという強い思いや
何が何でも成し遂げるという覚悟がないとできません。
でも、関心の向きが「自分」に向いていたらどうでしょう?
つまり、「社員のためにこの制度をやる自分」にです。
自分がどう思われるか(すごいことやるな~と思われたい)
自分がどう見えるか(社員思いの素晴らしい人だな~と思われたい)
というところに関心がいくということです。
そうなると、
社員から自分に都合の良いことだけを聞く(聞き出す)
ということをして、結果的にこうなります。
社員に寄り添うではなく、擦り寄る。
社員のためという名の下、
社員に寄り添っていると思ってしまうわけですが、
関心の向きが違えば、
どんなに素晴らしい制度であっても「絵に描いた餅」です。
当然のことながら、制度は定着するわけもありません。
マーケティングであっても、マネジメントであっても
関心の向きが「相手」と見せかけて「自分」
ということがよくあります。
ただ、関心の向きというのは目に見えませんから
巧妙に隠すこともできれば、
無意識に隠れてしまうこともあります。
でも、それをしっかり見抜くお客さんがいます。
それをストレートに感じる社員がいます。
だから、「相手に寄り添って」はくせ者なんです。
関心の向きは
いつでも「相手」いつでも「自分」というわけではなく、
上手にスイッチを入れ替えるということ。
難しいこと言ってるかなぁ~と思いつつ
これ超大事です!
★コアコンセプト・マーケティングの詳細は「こちら」をご覧下さい。
Tag: マネジメント マーケティング 寄り添う 擦り寄る 関心の向き