「いか昆布ふりかけ」で考えるマーケティング
「いか昆布ふりかけ」で考えるマーケティング
ワクワクの仕掛人、マーケティングコーチの岩井洋美です。
子供の頃から大人になるまでずっと同じ場所に住んでいれば
「幼なじみ」っていう長~い友達関係が変わらず続くのも
可能かもしれません。
それが地元を離れそれぞれがバラバラの地域に住むようになると
疎遠になるのも致し方ないこと。
でも、SNSという便利なもののお陰で
「幼なじみ」が再集結できるようになりました。
1人足りない…本人曰く病欠だったらしい。小6のお別れ遠足なのに。
「明晩お付き合いしてくれる人はいないよね?!」
海外赴任から一時帰国中のメンバーからメッセージ。
「えっ?明日?」と思う間もなく全員集合の幼なじみ連(笑)
この結束力には驚きます…ホント。
このとき私はみんなに我が家で今ちょっとはまっている
「いか昆布ふりかけ」を持参しました。
いか昆布ふりかけ!!
するとメンバーの1人がこう言いました。
「なんで今日これを持ってきたの?」
「お土産の理由」に意表をつかれてしまった私。
「なんで?って…なんで?」
例えば、
「昨日まで○○へ旅行に行ってたから」とか
「たくさんいただき物をしたのでおすそ分け」とか
そういう理由を彼は期待していたのかもしれません。
あるいは、
「なんでもないのにふりかけもってくるって何?」
と思ったのかもしれません。
そこで、あらためて考えた「お土産の理由」
理由①
日本に住んでいたらいつでも手に入る
「なんの変哲もないちょっとした日本食」が
何よりうれしかったというフィリピン駐在時の経験。
だから、友人にも持って帰ってもらいたいという気持ち。
理由②
自分が「おいしい!」と思っているものを
みんなにも食べてもらいたいという気持ち。
理由③
量販店で売っているメジャーなふりかけではないので
商品名だけわかってもすぐに手に入らないかもしれない。
だったら実食してもらったほうがいい。
とまぁ、こんなふうに「お土産の理由」を分析してみましたが、
簡単に言うなら
「みんなに喜んでもらいたい!」
ただこれだけです。
でも、これこそがスキルやノウハウではない
マーケティングの本質
だと思います。
自社の商品にしろ、サービスにしろ
「お客様に喜んでもらいたい」
という気持ちが無ければ意味がありません。
「何をいまさら。」
「お客様に喜んでもらうなんて当たり前でしょ。」
と口では言いながら
「お客様に喜んでもらいたい」
という気持ちが抜け落ちていることはよくあります。
商品やサービスありきでお客様に喜んでもらうビジネスと
お客様に喜んでもらいたいというマインドありきの商品やサービスは
まるで違うということに気づいていないからです。
つまりそれは、「お客様目線がない」ということ。
「お客様に喜んでもらう」ということが後付になると
結果的にお客様から遠くかけ離れたビジネスになります。
だから、
自分はどういうことでお客様に喜んでもらいたいのか
ということが分っていないと。
(そのためのコアコンセプトなんだよね~!!)
「いか昆布ふりかけ」は
「ご飯がすすんで困る!」とみんなに喜んでもらって
めでたしめでたし(笑)。
「いか昆布ふりかけ」からのマーケティング思考でした。
★コアコンセプト・マーケティングの詳細は「こちら」をご覧下さい。
Tag: マーケティング お客様目線 お土産 スキル ノウハウ