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アンケートの目的は何ですか?

アンケートの目的は何ですか?

ワクワクの仕掛人、岩井洋美です。


スーパーのレジで精算を終えたとき。
「何してるんだろう…邪魔な人だな~。」
買ったものをバッグに入れる台のところ、
それも「そこ使いたいんですけど」という場所
大きな男の人が何やら書き物をしている…。


するとその男の人が
「あのぉ~、〇〇ストアの者です。」(と名札を見せる)
「アンケートをお願いしたいんですけど。荷物入れながらでいいんで。」
と話しかけてきました。

アンケートの目的は何ですか?

週に何回来るか、交通手段は何か、どんなものを買うか、
他に行くお店はどこか、なぜそこに行くのか、等々。


まぁ、当たり障りのないことを聞かれたところで
「このお店の良いところは何ですか?」と質問されました。



なんだこのざっくりな質問…と思った私。
「何をもっての良いところですか?」と逆質問。
こういうところ見逃せないのです…アハハ。


案の定「えっ?!」という反応だったので(笑)
「人ですか?それとも、品揃えとかですか?」と聞いてみると
「全部です!!」と言う彼。


「全部ってさぁ…」とは思ったけれど、
このスーパーでいつでもにこやかに対応してくれる(長年変わることなく!)
レジ係の人のことを伝えてみました。
実際その方のことは「いつもすごいな~」と思って見ていたので
私としては素直な感想です。


するとこの彼、
「はぁ…ど~も。人材教育は…ごにょごにょ…もごもご…」
何か言いたいのかと思ったら、
「次の質問ですけど…」と話題は次へ。


この人まったく興味を持ちませんでした。
そこに興味持てないの?
その人のどういうところがいいか大事じゃないの?
いったい何のためのアンケート?
もぉ~いろいろ言いたいのを我慢してアンケート終了。


このアンケートをやっていたのはこのお店の人ではなく、
たぶん本部から来た人なんだと思います。
最近は近くに競合するお店もたくさんオープンしたので
お客様の声を聞く必要があるのだと思います。


お客様から知りたいことは何なのか
どんなことを聞きたいのか
お店として何をするために聞くのか
そんなことは意識しないままのアンケート調査。
この人が意識しているのは
アンケートを〇〇人分集めるということでしかありません。


「アンケート」というツールを使って
お客様の生の声を聞けるチャンスと捉えるのか
ただ会社で指示されたとおりにやる業務と捉えるのか
それだけでこのアンケートの意味が変わります。


まぁ、仕事の意味づけを変えるっていうのは
この人ひとりの問題ではなくて、
会社全体で取り組んで浸透させることなんだけど。
それにしてもこの人はお客様の声を聞くってことを
考えなさすぎ!
もしも考えてたらね、お客様が「邪魔だな~」なんて思うところに
陣取るなんてことしないから。


コアコンセプト・マーケティングの詳細は「こちら」をご覧下さい。



Tag: アンケート お客様の声 仕事の意味づけ

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